1.概要
ウェブビューは、Webブラウザを内部に組み込みことで、WEBサイトを表示することができるコントロールです。以下では、「2.開発の手引き」にて、ウェブビューでよく使う機能にかかわるサンプルプログラムがダウンロードできるほか、「3.パラメーター」では、ウェブビューに設定するパラメーターのリファレンスを記載しています。
2.開発の手引き
この記事では、ウェブビューを使いこなすうえでよく使うパラメーター設定をご紹介します。解説に使用しているサンプルプロジェクトは以下よりダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
2-1.ウェブビューにサイトを表示する
ウェブビューに初期値のURLを設定し、そのサイトを表示します
2-1-1.ウェブビューに初期値のURLを設定し、サイトを表示させる
コントロールバーの「ウェブビュー」を選択して画面上でドラッグしてウェブビューを配置します。ウェブビューを選択した状態で、プロパティーエリアの「データ」>「内容」から「文字」にURLを記入します。
ズーム機能の有効化はデフォルトでチェックが入り有効となります。有効となることで、スマートデバイス上で2本指操作によるズームインとズームアウトができるようになります。
2-1-2.リンクをウェブビュー内で表示する
ウェブビューを選択した状態で、プロパティーエリアの「データ」>「内容」から「LINK画面遷移を外部ブラウザーで表示する」のチェックを外します。この設定はデフォルトでそのようになっています。
ウェブビュー内の記事のリンクをクリックした時に、ウェブビュー内でページ遷移するようになります。
2-1-3.ウェブビュー外からURLを変更してページ遷移をする
テキストボックスに、記入されているURLを読み込み、「URL変更」ボタンを押すことでページ遷移します。
処理設計画面から、新規の処理を作成します。サンプルプロジェクトでは「011_URLを設定し遷移する」として作成しています。
ここでは、「テキスト_URL」に記載されたURLを読み込み、その結果を、ウェブビューに設定しています。
「URL変更」ボタンを選択し、「オブジェクト」>「動作設定」の「実行処理」に、作成した「011_URLを設定し遷移する」を設定します。こうすることで、遷移するURLを動的に変更することができます。
2-2.リンクを外部ブラウザで表示する
ウェブビューを使いつつ、さらにページ内のリンク記事に対しては、外部ブラウザで表示させることができます。
さらに詳しく のリンクをクリックすると、ウェブビューではなく、外部ブラウザのGoogle chromeでページが表示されます。
ウェブビューを選択した状態で、プロパティーエリアの「データ」>「内容」から「LINK画面遷移を外部ブラウザーで表示する」のチェックを付けます。
ウェブビュー内の記事のリンクをクリックした時に、外部ブラウザにページ遷移するようになります。
3.パラメーター
パラメーターを変更することで、簡単にウェブビューの位置や大きさ、表示するWEBサイトなどを設定することができますので、それらを活用して、デザイン性に富んだ、わかりやすい画面を作成してみましょう。
オブジェクト
ウェブビューの基本情報や動作設定は「オブジェクト」から設定します。ウェブビューを非活性にしておくことで、アプリユーザーが特定の操作等をした際にだけ有効になるウェブビューを設置することも可能です。
基本情報
名称 | コントロール名を入力します。 |
---|---|
サイズ | コントロールの幅と高さを指定します。 |
位置 | コントロールの位置を左と上から指定します。 |
余白 | コントロールの余白を左と右と上と下から指定します。 |
種類 | コントロールの種類を表示します。 |
スタイル | 本コントロールではスタイルは選択することはできません。 |
可否
使用可 | コントロールを使用可能にする場合にチェックします。 |
---|---|
表示 | コントロールを表示する場合にチェックします。 |
データ
内容
値入力
ウェブビューの表示内容を入力する場合に選択します。
文字 | 表示内容を入力します。 複数行チェック時は[編集]クリックにより別ウィンドウで 編集することができます。 |
---|---|
ズーム機能の有効化 | ズーム機能を使う場合はチェックしてください。 |
LINK画面遷移を 外部ブラウザーで表示する |
リンク先のアドレスを外部ブラウザーで表示する場合に チェックします。なお、iOS端末ではチェックした場合でも、 ウェブビュー内部のブラウザーで表示されることがあります。 |
フォーム
表示内容の取得先にフォームで指定しているテーブルを使用する場合に選択します。
フィールド名 | 表示内容の取得先のフィールドを選択します。 |
---|---|
ズーム機能の有効化 | ズーム機能を使う場合はチェックしてください。 |
LINK画面遷移を 外部ブラウザーで表示する |
リンク先のアドレスを外部ブラウザーで表示する場合に チェックします。なお、iOS端末ではチェックした場合でも、 ウェブビュー内部のブラウザーで表示されることがあります。 |
テーブル
表示内容の取得先にテーブルを使用する場合に選択します。
テーブル名 | 表示内容の取得先のテーブルを選択します。 |
---|---|
フィールド名 | 表示内容の取得先のフィールドを選択します。 |
ズーム機能の有効化 | ズーム機能を使う場合はチェックしてください。 |
LINK画面遷移を 外部ブラウザーで表示する |
リンク先のアドレスを外部ブラウザーで表示する場合に チェックします。なお、iOS端末ではチェックした場合でも、 ウェブビュー内部のブラウザーで表示されることがあります。 |