1.概要
実際の業務に使用するアプリにはバックエンドとなるデータベースが必要です。
しかし、いざデータベースを用意するとなるとサーバーが必要で、インフラ構築の技術を持ったエンジニアの協力が不可欠です。
それではせっかく作ったアプリの有効性を検証するまでに膨大な時間・コストが発生し、「社内のメンバーにちょっと使ってみてほしい」といったような実験的な運用が行えません。
そこで、データベースの代用として Google のサービスを使用する方法と、サンプルのアプリをご紹介致します。Google サービスの設定作業は1時間程度で行えますので、サーバー構築の手間と比べれば非常に簡単な方法になりますので是非お試しください。
2.Google サービスを使用したデータの収集
Google の以下のサービスを使用したデータ収集環境の構築方法をご紹介致します。
- Google Drive
- Google Sheets
- Google Apps Script
2.1. Google Drive の役割
- アプリで入力する項目となるマスタ情報(CSVデータ)を格納
- アプリで入力された入力データ(CSV)の保存
2.2. Google Sheets の役割
- アプリで入力されたデータの一覧化
※データベースの役割を担います
2.3. Google Apps Script の役割
- 定期的にGoogle Drive のフォルダを参照し、アンケート入力・回答データを Google Sheets に転記
※Google Sheets に埋め込むスクリプト(Excel でのマクロとほぼ同義)になります。この処理を設けることで、アンケート内容を確認する方は手動で転記する必要がなくなります。
2.4. 手順
以下のリンクからダウンロード頂けます。
※スプレッドシートヘッダー(22ページ)とCSV取り込み処理ソース(24ページ~26ページ)について、連携手順PDFからテキストをコピーするのが難しい場合、下記をご利用ください。
3.サンプルアプリ
実際のサンプルとして、アンケート入力アプリをご紹介致します。
3.1. アンケートアプリ概要
- Google ドライブに保存されているアンケートの設問情報をダウンロード
- アンケートの設問に従った画面の自動生成
- アプリ内で入力したアンケートの回答をGoogle ドライブに送信
3.2. Google サービスとの連携内容
3.3. サンプルプロジェクトとマニュアル
以下のリンクからダウンロード頂けます。
3.4. 補足
本記事で紹介しているアンケートアプリサンプルは【Unifinity 5.0】に収録されている『汎用入力アプリ』と同じファイルになります。
本記事に掲載しているマニュアルと同様の手順で Google 連携、アプリの操作が可能ですので
【Unifinity 5.0】をご利用の方も本記事を参考に是非『汎用入力アプリ』をお試しください。