1.概要
数値を入力する際に、テンキーを呼び出して使用する方法です。テンキーはサブフォームとして作成します。
解説で使用しているサンプルプロジェクトを以下よりダウンロードすることができます。ぜひご活用ください。
2.動作イメージ
3.実装方法(重点事項のみ解説)
3-1.画面の作成
新規に画面を作成し、必要なコントロールを配置します。
画面は、メインとテンキーの2つを作成します。
3-1-1.メイン画面
①ボタン
選択すると「3-1-2.テンキー画面」を呼び出すコントロールです。テンキーで入力した数値が反映されます。
②サブフォーム
テンキーのコントロールです。可視状態を切り替えて表示/非表示させます。
3-1-2.テンキー画面
①テキスト
テンキーで入力した数値を表示するコントロールです。テンキー画面が表示された際、メイン画面に設定されている数値を保持しています。
②ボタン
②-1 ①に入力されている数値をクリアするコントロールです。
②-2 ボタンの数字を①に入力するコントロールです。
②-3 ①に入力している数値を、呼出元である「3-1-1.メイン画面」のボタンに設定し、テンキーを終了するコントロールです。
3-2.ロジックの実装
3-2-1.グローバル変数設定
メイン画面とテンキー画面での数字のやりとりは、数字を保持しているフォームとコントロールをグローバル変数にセットしておき、内容セット処理で中身を取り出して行います。なお、「数字」としているのは、数値ではなく文字列として扱っているためです。そのため、ロジックの随所で数値と文字列の変換処理を行っています。
変数名 |
---|
結果セット先フォーム名 |
結果セット先コントロール名 |
3-2-2.テンキー起動
メイン画面でボタンを押したときの処理です。ボタンに表示されている数字を、テンキーの初期値としてセットしてテンキーのサブフォームを表示させます。
「2.結果セット先フォーム名取得」処理、「3.結果セット先コントロール名取得」処理で、メイン画面のフォームと押した「①ボタン」コントロールを取得します。
そして、それぞれをグローバル変数に設定します。
これらのグローバル変数を介して、「7.初期値取得」処理でメイン画面のボタンから数字を取得します。
続いて、サブフォームの「可視状態」を「表示」にすることでテンキーを起動します。
3-2-3.テンキー入力
0~9の数字ボタンが押された際に動くロジックです。
まずは、テンキー画面の「①ラベル」から数値を取得し、文字列として扱って処理します。
「7.入力データ連結」処理で、押された数字ボタンのラベルの値を取得し、同時に文字列の右端に追加します。
処理結果は文字列関数で数値に変換してから、テンキー画面の「①ラベル」にセットします。
3-2-4.テンキークリア
テンキー画面の「①ラベル」に0をセットすることで、クリアします。
3-2-5.テンキー決定
「3-2-2.テンキー起動」ロジックと同様にして、テンキーの数値をメイン画面のボタンにセットし、テンキーを非表示にします。
3-3.画面からのロジック呼び出し
メイン画面の「①ボタン」に、「3-2-2.テンキー起動」ロジックを設定します。
テンキー画面の各ボタンには、「押下瞬間時処理」として各ロジックを設定します。
以上で実装は完了です。