1.概要
このページではサーバーと通信を行い、API経由で情報を取得する方法を説明致します。
Unifinity Platform では、ユーザーの管理を UniBaaS で行っていますので、この UniBaaS との通信を行うサンプルアプリを例にとって説明致します。
UniBaaS の管理画面(WEBデータ)ではアプリの配信やユーザーの管理を行うことができ、今回はユーザー情報を API 経由でアプリに取得する手順を説明します。
2.作成手順
UniBaaSからユーザー情報を取得する
サンプルは以下の内容で構成されています。
- 画面:
- UniBaaSの認証情報を入力する為のフォーム
- 取得した企業情報(契約情報)を表示するためのフォーム
- ユーザー情報を表示するための表コントロール(ID、氏名、メールアドレス)
- DB:
- 取得したユーザー情報を格納するテーブル
- 処理:
- 【ディクショナリー】を使用したデータのセット
- UniBaaS への認証処理
- 取得したユーザー情報を表示する処理
2.1.画面の作成
ログインに必要な以下の情報を入力するための【テキストコントロール】と、認証処理を行う
【ボタンコントロール】を配置します。
- 企業コード
- メールアドレス
- パスワード
サンプルでは「契約企業名」「契約企業ID」「アクセストークン」を表示するための【テキストコントロール】を配置しております。
正しく認証が行えた場合に、企業情報が表示されるという結果表示としての利用と、「ユーザー情報の取得」に必要な情報が分かりやすくする目的で配置しています。
次に、正しく認証ができた場合に表示したいユーザー情報を表示するために、【表コントロール】を配置します。【表コントロール】の「表示項目」は作成したDBの項目(2.2.をご参照ください)を設定します。
サンプルでは、「認証処理」と「ユーザー情報の取得」を分かりやすくするために、「ユーザー取得」という【ボタンコントロール】を配置しています。
2.2.DBの作成
UniBaaS から取得したユーザー情報を格納するテーブルを作成します。
「格納データ」にはサンプル用の認証情報が設定されております。
こちらをご自身の契約情報に書き換えることで、ご契約テナントへの認証が行えます。
2.3.処理の作成
2.3.1.ログイン処理
ログイン処理は以下の流れで行っています。
- 入力した「企業コード」「メールアドレス」「パスワード」の内容を取得
- UniBaaS にログイン
- 認証結果として、「契約企業名」「契約企業ID」「アクセストークン」を表示
2.3.2.ユーザー情報の表示
ユーザー情報の表示は、以下の流れで行っています。
- 「契約企業ID」「アクセストークン」でUniBaaSに接続
- 【ディクショナリー】に取得した情報を格納
- 画面に配置した【表コントロール】に2.の内容を表示
2.3.3.補足
サンプルには『通信処理』として「ユーザー認証」「ユーザー取得」「共通_HTTPステータスコード取得」というロジックが同梱されています。
ログイン処理およびユーザー情報の表示は『通信処理』を呼び出すようにしています。
『通信処理』の解説は他の記事で改めて解説しますが、「通信処理」はUniBaaSへの認証用ロジックサンプルとしてお使いください。
2.4.作成した処理をボタンに割り当てる
【画面】に戻り、作成した処理をボタンに埋め込みます。
ログインボタン
ユーザー取得ボタン
3.参考
UniBaaSで管理できるユーザー情報には json を使用することで多様な情報を付与することが可能です。
例えば「グループ」一つでは足りないグルーピング(「部門」に紐づく「部署」など)や、利用ユーザーの補足説明などです。
その付帯情報を管理するためのアプリを用意しておくと、配布先が多岐にわたる状況になった場合に
対応しやすくなります。
サンプルではモバイルでの使用を想定したレイアウトになっていますが、管理画面として運用する場合はPCがメインになるかと思いますので、上記の付帯情報を記載するなど、画面サイズを横に広げることで【表コントロール】が有効に使用できるようになります。
4.サンプルアプリ
以下のリンクからダウンロードできます。