Ver.4.2.0以降のUnifinity Studioでは、作成したデータベースをクラウドデータベース(UniBaaS DB)と連携させることができます。
クラウドデータベースと連携することで、クラウドデータベースへのデータ送受信ロジックを自動生成したり、複数のアプリケーションから同じクラウドデータベースへデータを格納できます。
クラウドデータベース(UniBaaS DB)
Unifinityのサービスの1つです。クラウド上に存在するスキーマレスのデータベースとなっており、自由なスキーマーでデータを登録することができます。クラウド上に存在するため、アプリがクラウドデータベースとデータの送受信を行うには、デバイスがインターネットに接続している必要があります。
クラウドデータベースを利用するには別途契約が必要となります。詳細は弊社営業までお問い合わせください。
クラウド連携
クラウドデータベースと連携を行うには、DB設計で設計が済んだテーブルを表示し、プロパティーエリアの[クラウド連携]を選択します。
項目名 | 説明 |
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連携先ID |
テーブルがクラウドデータベースと連携している場合は、連携先のIDが表示されます。 |
名称 |
テーブルがクラウドデータベースと連携している場合に、連携先に名称が設定されている場合は、その名称が表示されます。 |
連携を追加 |
クラウドデータベースと連携を行うためのダイアログを表示します。 詳細は後述します。 |
ロジック生成 |
格納されたデータをクラウドデータベースに送信したり、クラウドデータベースからデータを受信したりするための処理設計ファイルとロジックの自動生成を行います。 既に生成済みの場合は上書きされます。 テーブルがクラウドデータベースと連携していない場合は、ロジック生成を行うことはできません。 |
連携を解除する |
テーブルとクラウドデータベースとの連携を解除します。 |
クラウド連携設定
[連携を追加]ボタンをクリックすると、クラウド連携設定ダイアログが表示されます。
項目名 | 説明 |
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エンドポイント |
クラウドデータベースのエンドポイントを入力します。 クラウドデータベースの利用契約が結ばれている場合は自動入力されます。 最新情報は5. [データソース]タブで確認できます。 |
トークン |
クラウドデータベースにアクセスするためのトークンを入力します。 クラウドデータベースの利用契約が結ばれている場合は自動入力されます。 最新情報は5. [データソース]タブで確認できます。 |
[データベースを新しく作成する]タブの内容
クラウドデータベースに新しいデータベースを作成する場合に選択します。
項目名 | 説明 |
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名称 |
作成するデータベースの名称を入力します。 名称はクラウドデータベースの管理に使用します。データベース一覧に表示されます。 |
データベースを作成する |
入力した名称のデータベースを、クラウドデータベースに作成します。 |
[既存のデータベースを選択する]タブの内容
既にクラウドデータベースに作成済みのデータベースと連携する場合に選択します。
項目名 | 説明 |
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データベース一覧を読み込む |
クラウドデータベースからデータベース一覧を読み込みます。 読み込まれたデータベースから、連携するデータベースを選択してください。 右クリックをすると削除をすることができます。削除すると、該当データベースは他のアプリケーションからも利用ができなくなります。 |
選択したデータベースと連携する |
データベース一覧で選択したデータベースと連携をします。 |
連携後に自動追加される項目について
クラウドデータベースと連携後、下記の項目が自動で追加されます
フィールド名 |
説明 |
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_id |
クラウドデータベースへデータを新規登録した際に、クラウドデータベース側で発番されたIDが格納されます。 |
flg | クラウドデータベースへのデータの送信方法を表します。「1」が記録されているデータは、_idが空欄であれば「新規追加」、_idが空欄でなければ「更新」となります。「2」が記録されているデータは「削除」となります。 |
生成したロジックの使用方法
クラウドデータベースとの連携時、または[ロジック生成]ボタンをクリックした時に、クラウドデータベースにデータを送受信するための下記のロジックが自動生成されます。
ロジック名 |
説明 |
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ユーザー設定ロジック |
ロジックの動作を設定するロジックです。次節で詳細を説明いたします。 |
共通ロジック |
書き込み/読込ロジックから参照される共通処理が記載されたロジックです。 編集は不要です。 |
書き込みロジック |
ボタン押下時などにUnifinityアプリケーションで編集したデータを、クラウドデータベースに書き込む際には、このロジックを設定してください。 連携したテーブルの「送信フラグ」に1が入っているデータはクラウドデータベースへ更新、2が入っているデータはクラウドデータベースから削除を行います。 書き込み時に独自の処理を行いたい場合は、このロジックを編集して下さい。 |
読込ロジック |
ボタン押下時などにクラウドデータベースから、最新のデータを取得する際にはこのロジックを設定してください。 読込時に独自の処理を行いたい場合は、このロジックを編集して下さい。 |
ユーザー設定ロジックの設定方法
ユーザー設定ロジックには、下図のように黄色で着色された項目が存在します。
必要に応じて、それぞれの項目を選択し、内容を編集してください。
未設定の場合には赤字でエラーとなる項目があります。使用しない場合は削除を行ってください。
ロジック生成後に、連携しているテーブルへ項目の追加や削除などを行った場合は、ロジックを再度生成するか、ユーザー設定ロジックの「フィールド」に関わる設定を見直してください。
【補足】Unifinity Studioでクラウド連携アプリを実行する場合の設定について
クラウド連携で自動生成される処理では、UniBaaSより配信されるクラウドデータベースへのアクセス情報を使用して、データ送信・受信などの通信処理を行います。
クラウド連携処理をUnifinity Studioのデバッグ実行からお使い頂く際には、プロパティーの[環境設定]タブの「デバッグ実行前にUniBaaS認証する」にチェックを付けてください。
なお、トライアルでのご利用方法につきましては、トライアルのご案内メールの手順を御覧ください。