Ver.4.2.0以降のUnifinity Studioでは、CData社のCData API Server及びCData Connectで作成したODataを読み取り、Unifinity Studioへテーブルの自動構築を行ったり、データ送受信のロジックを自動生成したりすることができます。
OData連携を用いて、アプリが外部サービスとデータの送受信を行うには、デバイスがインターネットに接続している必要があります。
OData連携を行うには、あらかじめCData API ServerもしくはCData ConnectでODataが作成されている必要があります。連携を希望の際は弊社営業までお問い合わせください。
ODataと連携を行うには、メニューバーにあるOData連携ボタンをクリックします。
OData連携設定
ODataへ接続し、連携先を設定します。
項目名 | 説明 |
---|---|
ODataエンドポイント |
CData API ServerもしくはCData ConnectのAPIエンドポイントを入力します。 管理ページの「API」タブで確認することができます。 (例:https://www.example.net/cdata/api.rsc/) |
管理ページを開く |
エンドポイントが入力されている場合は、管理ページをブラウザーで開きます。 |
ODataトークン |
ODataにアクセスするためのトークンを入力します。 管理ページの「USERS」タブに「Authtoken」として記載されています。 |
ODataから連携先一覧を取得する |
ODataから連携先一覧を読み込みます。 読み込まれた連携先から、連携する連携先を選択してください。 |
選択した連携先からテーブルを生成する |
OData連携先一覧で選択したデータベースと連携をします。 |
OData
OData連携を行うと、[オブジェクト]ペインに[OData]タブが追加されます。
項目名 | 説明 |
---|---|
OData連携先名 |
連携しているOData連携先の名称です |
ロジック生成 |
格納されたデータをODataのAPIに送信したり、ODataのAPIを利用してデータを受信したりするための処理設計ファイルとロジックの自動生成を行います。 既に生成済みの場合は上書きされます。 |
連携を削除する |
ODataとの連携を解除します。 |
生成されるテーブルについて
OData連携を行うと、自動で次のテーブルが生成されます。
テーブル名 |
説明 |
---|---|
データテーブル |
連携したODataの情報を元に自動構築したテーブルです。 |
フィールド情報テーブル |
ファイル名の末尾に「_フィールド情報」が付いています。 連携したODataの情報を元に、フィールドの情報を記録しているテーブルです。 |
ワークテーブル |
ファイル名の末尾に「_ワークテーブル」が付いています。 Unifinityアプリケーションで、データを編集する際に使用するテーブルです。 |
生成したロジックの使用方法
ODataとの連携時、または[ロジック生成]ボタンをクリックした時に、ODataとデータを送受信したり、操作を行ったりするロジックが自動生成されます。
ロジック名 |
説明 |
---|---|
ユーザー設定ロジック |
ロジックの動作を設定するロジックです。次節で詳細を説明いたします。 |
ワークテーブル初期化ロジック |
ワークテーブルを初期化するロジックです。 編集画面に遷移する際などに、画面の入力内容をクリアーする用途で使用します。 |
共通ロジック |
他のロジックから参照される共通処理が記載されたロジックです。 編集は不要です。 |
更新ロジック | ボタン押下時などにワークテーブルのデータをクラウドデータベースに更新する際には、このロジックを設定してください。 |
削除ロジック | ボタン押下時などにワークテーブルのデータをクラウドデータベースから削除する際には、このロジックを設定してください。 |
書き込みロジック | ボタン押下時などにワークテーブルのデータをクラウドデータベースに追加する際には、このロジックを設定してください。 |
読込ロジック | ボタン押下時などに、クラウドデータベースのデータを取得して、データテーブルに保存する際には、このロジックを設定してください。 |
表タッチ用ロジック | データテーブルの内容を表示した表をタッチした際に、編集画面に遷移する際には、このロジックを設定してください。 |
ユーザー設定ロジックの設定方法
ユーザー設定ロジックには、下図のように黄色で着色された項目が存在します。
必要に応じて、それぞれの項目を選択し、内容を編集してください。
データ一覧の表示方法
画面設計で、一覧表示用の画面を作成し、[データ]ペインで「データテーブル」を設定して下さい。設定方法については「3. 画面設計ファイルのプロパティー変更」の[データ]ペインの内容をご覧ください。
その後、一覧画面に「表」を配置し、[データ]ペインの[内容]タブで[フォーム]を選択した後、表に設定するフィールドを[表示項目]から選択してください。表示項目には、「データテーブル」で主キーとなっている項目を含めてください。
表の設定に関しては「表」の「データフォームの設定」をご覧ください。
「表」の「実行処理」に「表タッチ用ロジック」を設定すると、表の項目を押下した際に、編集画面に遷移させることができます。
編集画面の作成方法
画面設計で、データ編集用の画面を作成し、[データ]ペインで「ワークテーブル」を設定して下さい。設定方法については「3. 画面設計ファイルのプロパティー変更」の[データ]ペインの内容をご覧ください。
その後、編集画面にテキストボックスなどの入力項目を配置し、[データ]ペインの[内容]タブで[フォーム]を選択した後、配置したコントロールが連携するフィールドを選択してください。
設定に関しては「テキストボックス」などの各コントロールでの「データフォームの設定」をご覧ください。
編集画面に選択肢がある場合の設定方法
外部データベースの設定で、複数選択できる項目(チェックボックスの複数選択など)がある場合は、追加の設定が必要になります。
編集画面に、選択肢として必要なチェックボックスを配置し、ON値には設定される値、OFF値は空欄としてください。チェックボックスは[フォーム]の設定は不要です。設定に関しては「チェックボックス」をご覧ください。
その後、「ユーザー設定ロジック」の【選択肢値取得】の項目に「画面名,フィールド名,対象コントロール1,コントロール1の値,対象コントロール2,コントロール2の値,…」という形式で、チェックボックスと、選択肢で設定できる値の紐づけを行ってください。
例えば、外部データベースに性別を記録する「gender」というフィールドがあり、「男性(male)」「女性(female)」「その他(other)」が選択できる場合は、「編集画面」という名前の画面を作成し、そこに「check1」「check2」「check3」というチェックボックスコントロールを配置し、「check1」のON値は「male」、「check2」のON値は「female」、「check3」のON値は「other」と設定し、「ユーザー設定ロジックの【選択肢値取得】の欄は下記のように設定します。
kintoneと連携する場合の補足
外部データベースとしてkintoneと連携する場合は下記の情報も参考にしてください。
テーブルについて
kintoneで作成したアプリに「テーブル」が含まれる場合、ODataには「_テーブル」とついた連携先が追加されています。Unifinityからkintoneの「テーブル」の内容も使用する場合は、「_テーブル」とついた連携先も連携するようにしてください。
連携できる部品について
kintoneでアプリ内に設定できる部品のうち、下記部品については、Unifinityで使用することはできません。
- ラベル
- 添付ファイル
- ユーザー選択
- 組織選択
- グループ選択
- 関連レコード一覧
- スペース
- 罫線
kintoneでアプリ内に設定できる部品のうち、下記部品については、Unifinityでの使用に注意が必要になります。
kintone部品名 |
注意点 |
---|---|
リッチエディター |
HTMLタグがそのままUnifinityに表示されます。 |
ラジオボタン |
編集画面に配置したラジオボタンのON値に、入力できる値を設定する必要があります。 |
チェックボックス |
上述した「編集画面に選択肢がある場合の設定方法」を実施する必要があります。 |
複数選択 |
上述した「編集画面に選択肢がある場合の設定方法」を実施する必要があります。 |
リンク |
URLがそのままUnifinityに表示されます。 「タッチ時にブラウザーを開く」などの動作は自作する必要があります。 |
ルックアップ |
kintoneの設定で「値の重複を禁止する」が設定されている必要があります。また、kintone側のルックアップで選択不可能なデータをUnifinityから送信するとエラーになります。 |
グループ |
グループの中に存在する部品は連携可能です。 どの部品がグループに所属しているかはUnifinityで取得することはできません。 |
テーブル |
上述した「テーブルについて」を留意する必要があります。 |